特集:「702号は今どこに?」

@発端

 ホームページを作り始めたころ、電鉄OBの田栗さんから長崎電鉄を退役したの702号が大村の保育園に あると聞かされて、田栗さん撮影の写真を頂いた。
それが、左の画像である。
A探索

 早速、大村まで出向き現地まで行ってみた。JR竹崎駅より、海側へ***mほど走った道路沿いに702号は存在した。 道路向かいにある保育園の運動場に図書室として、保存されていました。撮影に伺った日は、ちょうど保育園の運動会が行われており小さい 園児に囲まれて、路面電車の老後にふさわしく見えた。
B撮影開始

 園長先生の許可を得て、園庭に入って撮影を行うことができました。
702号の電鉄カラーも今では懐かしいですね。
C台車

 702号の本来の台車"D16NA"とは違う"K-10"が付いています。
納車当時は、目面しい日立のマークの入った車軸カバーでしたが、現在は一般的な車軸カバーに交換されています。 車軸カバーは赤丸部参照
D運転台

 さて、内部の様子は!
普段は入口に千錠してあるため、保存状態はきわめて良好でした。ごらんのようにとてもきれいに保存されていました。
特別に追加で机などもあるわけでもなく。当時のままです。
E路線図

 内部の装飾品も退役当時のままになっています。
つり革はもちろん、画像のように当時の路線図まで、のこっていました。
F運転席(1)

 運転席には、ブレーキハンドルも付いていました。座席には百科事典が積んでありました。
G運転席(2)

 反対側の運転席です。
H諸 暦 表

 車内の諸暦表もそのまま残されていました。
Iステキな老後

 運動会開場にある、路面電車もなんだか不思議な感じでこんな感じで、老後を こんな感じで過ごせる路面電車もいいもんだと、感じたものでした。
Jしかし・・・

 2004年6月、”長崎の路面電車”HP管理人の崎戸さんとお会いした際に、大村の702の行方が わからなくなっていると聞いて、早速、現地へ行ってみた。
そこには画像のように702号はきれさっぱりなくなっていた。
 行方をご存知の方はご一報ください。